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足の加療

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足の加療|千早の内科・外科・足のクリニック - よしだ内科・外科・足クリニック

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足の加療

足の病気

足の病気

  1. 血管の動脈硬化による下肢動脈の閉塞・狭窄
  2. 糖尿病の悪化
  3. 静脈のうっ滞
  4. リンパ液のうっ滞
  5. 静脈の血栓形成

上記による命に関わる緊急を要する病気、足の切断や潰瘍につながる病気や、生活に直接影響をうけるむくみ、だるさ、痛みにつながる病気だけでなく、骨の異常や外反母趾、足底筋膜炎など痛みやしびれなどにつながる様々な種類の病気があります。

こういった足の病気を総合的に診療するのが、当院の「足の加療」です。当院の院長は血管外科医として足の治療に豊富な経験を持ち、当院では「cobas h 232 plus」によって血栓のマーカーとなるD-dimer測定が迅速に測定可能で、常勤女性エコー技師がいつでも安心して下肢エコー検査可能ですので、緊急を要し重症化の可能性がある血管病変に対し確実に診断し、高度医療施設と連携しながら治療していきます。

cobas h 232 pluscobas h 232 plus
(D-ダイマーを8分で測定可能)

深部静脈血栓症

深部静脈血栓症

足から心臓へと血液を戻す血管(静脈)に血の塊(血栓)ができて詰まってしまう病気です。
ふくらはぎや足の表面にある静脈に血の塊ができても大きな問題とはなりにくいのですが、下腹部や太もも、膝の中心を走る深部静脈に血の塊ができた場合、重症となってしまいます。血の塊が足の静脈から心臓や肺に向かって流され、肺の血管に詰まった場合、肺塞栓症を引き起こします。肺塞栓症になると、呼吸が苦しくなり、胸が痛くなって、最悪の場合は命を落とすことがあります。

症状

片方の足全体やふくらはぎが急に赤黒く腫れあがり、痛みがあらわれます。数日をかけてゆっくりと進行することもあります。血栓が小さい場合や血管の中で浮いているような血栓の場合は、自覚症状がありません。

原因

  1. 最近手術を受けた方
  2. ガンにかかっている方
  3. これまでに深部静脈血栓症を起こしたことのある方
  4. 寝たきりの方
  5. 避妊薬などホルモン剤を飲んでいる方

以上の方は深部静脈血栓症になりやすいことが知られていますが、はっきりした原因が分からないことも少なくありません。

診断

足の腫れがひどく、深部静脈血栓症の疑いの強い方に対して、下肢エコー検査、D-dimer検査を行います。呼吸が苦しいなど肺塞栓症の疑いがある場合は、心電図、心エコー検査、CT検査で診断を行うこともあります。

治療

「抗凝固剤」という血液をサラサラにする薬が用いられます。新しい薬も登場し、重症例以外は外来で経口薬で治療される方が多いと思います。後遺症を残さないために、足を圧迫する弾性ストッキングの着用が効果的です。早期の適切な治療が、肺塞栓症や後遺症の予防につながります。重症例の場合は高度医療機関でのカテーテル治療や外科的治療が行われる場合もあります。

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症

動脈硬化は、全身の血管に起こり、様々な病気の原因となります。足への動脈に動脈硬化が進んで血流障害を起こす病気が「閉塞性動脈硬化症」です。

閉塞性動脈硬化症の症状

Ⅰ度:無症状

最も初期には症状はありません。連続した運動に不安を感じるようになったら要注意です。また、しびれの強い方は、腰や腰からの神経に問題があります。

Ⅱ度:間歇性跛行

動脈硬化が進むと「間歇性跛行」という症状が現れます。間歇性跛行とは「一定の距離を歩くと、足が痛くなり歩けなくなるが、しばらく休むと、また歩けるようになる」という症状です。

Ⅲ度:安静時疼痛

さらに動脈硬化が進行すると、じっとしていても足が痛むようになります。安静時疼痛という症状です。ジーンとした痛みのために夜眠れないなど、生活の質(QOL)が低下してしまいます。

Ⅳ度:潰瘍・壊疽

最も進行した患者さんでは、動脈硬化により血液が届きにくくなった足先に、治りにくいジュクジュクした傷(潰瘍)ができます。足先への血流が全く流れなくなって、足先が腐ってしまう(壊疽)こともあり、最悪の場合、足を切断しなければならないこともあります。

閉塞性動脈硬化症の診断

問診
気になる症状などについて確認します。

友人・家族などと一緒のスピードで歩けない、ふくらはぎなどにくる痛みがあるなど、気になる症状が、いつから・どのような時に出るのかや、既往歴・家族歴などについて確認します。

視診

皮膚の色を見ることで、血流障害を確認します。

触診

足の脈拍を調べることで、動脈硬化を確認します。

ABPI・TBPI

腕と足の血圧を比べ、足の血流低下の程度を確認します。

足の血圧と腕の血圧の比をABPI(Ankle Brachial PressureIndex、またはABI)、足趾の血圧と腕の血圧の比をTBPI(toe-brachial pressure index、またはTBI)と言います。通常、ABPIは、通常は1以上ですが、足の血管が動脈硬化により、狭くなったり詰まったりすると、その先の血流が減少するため、足の血圧が低下し、ABPIも低下します。ABPIが0.9以下の場合、足の血流が悪くなっていると考えられます。最近、ABPIを簡単に測定できる機器が開発され、閉塞性動脈硬化症の診断に活用されています。

その他

糖尿病や高血圧、高脂血症などの合併症についても検査することがあります。

閉塞性動脈硬化症の治療法

運動療法

運動療法の基本は、歩くことです。歩くことにより、足の血行が良くなるだけでなく、天然のバイパス路である側副血行路が発達することも知られています。

薬物療法

閉塞性動脈硬化症の治療薬には、次のような薬剤があります。抗血小板薬と呼ばれる薬剤を中心に、症状に応じて、いくつかの種類を使い分けます。

抗血栓薬

血栓(血液のかたまり)をつくらない様にし、血管が詰まるのを防ぎます。

  • 抗血小板薬

    血栓形成や動脈硬化の進展に重要な働きをする血小板が活発に活動するのを防ぎます。

  • 抗凝固薬

    血栓が出来たり、大きくなるのを防ぎます。

  • 血栓溶解薬

    できてしまった血栓を溶かします。

血管拡張薬

血管を広げ、血液が流れやすいようにします。

血管内治療(経皮的血行再建術)

ふとももの付け根などから足の血管の中に細長い管を入れ、管の先につけた風船(バルーン)で、血管の動脈硬化により狭くなった部分を拡げる治療です。

外科療法(バイパス術)

血管の詰まってしまった部分を飛び越えるように、人工血管や自分の静脈を使って新しい血液の通り道(バイパス)をつくる手術です。

フットウェア(オーダーインソールや靴の相談)、整形疾患

足の症状は血管、リンパ、爪、全身疾患だけでなく外反母趾や足底筋膜炎、モートン病などの整形疾患が原因なこともあります。当院では東区の足を守るため香椎浜のタカハラ整形外科と足の加療を医療連携しています。

タカハラ整形外科は現在、ヨーロッパを中心に普及し、主に足底腱膜炎や腱付着部炎など、多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした最新の「体外衝撃波疼痛治療装置」(デュオリスSD1 / 日本メディカルネクスト社製)を導入しています。また、リハビリ、靴に精通した整形外科医師、理学療法士が、患者様の足に合った靴の選び方・履き方・歩き方を指導します。
症状、生活スタイル、職種に応じて、靴の選び方・履き方を的確にアドバイス可能ですので、当院より紹介させていただきます。お気軽にご相談ください。